ウィッグアテンダントHome > プロが教えるウィッグ知識 > メーカーでは教えてくれないウィッグ洗い方の裏側
メーカーが色々と案内していますが、シャンプーの時は、このサイズのブラシが洗面器の中にも入って一番使いやすいです。
洗面器等で、つけ洗い、ためすすぎが原則です。
シャワーを使うと水圧で、ウィッグの内側に毛が出やすくなる原因になります。
シャンプーの頻度が高い場合は、ウィッグの消耗が早くなります。
シャンプーをする場合は、ウィッグの消耗の事も考えてするようにしてください。
洗わない方が、良い状態は長続きします。
匂いの問題と、ウィッグの毛のサラサラ感がなくなる事が、シャンプーをしたくなる主な原因です。
各メーカーで消臭スプレーの案内もありますので、それらを使用するのも良いでしょう。
あと完全な自己責任(保証がなくなる)になりますが、香料がしっかり配合された安価なシャンプーとコンディショナーも匂いの対処には役立ちます。ウィッグとの相性もあるので、どれが良いと案内はできませんが、サラサラタイプのシャンプーが比較的に相性は良いかもしれません。
これも完全な自己責任(保証がなくなる)になりますが、重曹も匂いやウィッグの汚れの除去には効果があります。
これらの方法は、退色や劣化促進などのリスクがあるので自己責任でお願いいたします。
試す場合は、薄い濃度から、部分的に確認するようにした方がよいと思います。
シャンプーが終わったら、タオルで水気をふき取ってから、軽く振ってさらに水気を切ります。
そのあと、ウィッグ台に乗せて、スケルトンブラシのような目の粗いブラシで整えて自然乾燥です。
この時に、キレイに撫でつけすぎると、カツラっぽくなるので、トップと前髪はざっくり整える感じにしてください。
上記は、人工毛、ミックス毛タイプのウィッグのシャンプー方法です。1週間~2週間に一度のシャンプーと案内しているメーカーが多いです。
毎日使わない方は、10回~20回使ったらくらいで十分です。
厳密な決まりはありません。
人毛100%のウィッグは、注意が必要なことがあります。
基本的な洗い方は同じです。
人毛100%は、最初はコーティングが効いているので、シャンプーしても絡まることはありません。
半年くらいたつと、コーティングが剥がれていて、絡まりやすくなります。
今は質の良い人毛がないために、昔は起こらなかったことが起こるようになっています。
人毛100%のウィッグの場合は月一のサロンメンテナンスとトリートメントを勧められことが多いです。
そうしないと、自宅でシャンプーしてからむと、毛玉のようになってしまい、ほぐせずに使えなくなる場合があります。
あと、トリートメントを浸透させようと、水の中につけておくもの絡まりの原因になるので注意してください。
人毛100%の取り扱いは注意が必要ですので、購入時の検討事項に入れることをおすすめします。
相談時に見せてくれる新しいウィッグは、キレイでサラサラが当たりまえです。
短期間で劣化が進むこともあるのでよく考えてください。