ウィッグアテンダントHome > プロが教えるウィッグ知識 > ウィッグ 自然に見せるためのコツ
ウィッグは試着すると、ご自身は不自然にしか感じない方が多いと思います。それは、頭が大きく見えて重い印象になっているからではないでしょうか。
既製品以外のウィッグなら、ここから調整ができて、いくらでも自然なヘアスタイルに作り変えることもできます。
頭が大きく見えるのは、地毛の上に装着して髪の毛が二重になっているからです。これに関しては、地毛をネットでコンパクトにまとめることで軽減できます。
専門用語で、ゴールデンポイント(図 Bの位置)あたりに地毛をまとめると頭が大きく見えにくいです。
見た目の重さに関しては、毛量が少ない方が自然に見えます。
地毛は、一つの毛穴から2~3本はえています。
クオリティの高いウィッグでもネットに1~3本の毛を一つに結んでいます。
(皮フ部分は1本植えの指示が多いです)
結ぶときに、1本の毛を二つに折って結んでいるので、1本でも2本、2本だと4本、という感じになります。
ひとつの毛穴から2~6本の毛がでていることになります。
地毛よりは束になっている、この微妙な違いが、毛の動きや流れが重くなる要因のひとつです。
これらを解消するには、毛量をある程度、少なく調整することが必要です。この調整を、うまく行うととても軽くて自然なヘアスタイルが出来上がります。
他にも、毛が艶やかすぎる、キレイな色すぎる、色味に奥行き感がないことも影響します。
ここに関しては、メーカーが色のブレンド方法や、人工毛の加工方法で工夫されているのでメーカーによって特徴が違うので相談の時に聞いてみてもよいと思います。
多くのメーカーが、複数の毛色を混ぜて色味を作っていることが多いです。
そして、ウィッグの最初の試着はとても大事です。
そこでマイナスに感じないように、最初の試着は今のスタイルと似たような色とヘアスタイルを選ぶと違和感が軽減できます。